避妊の効果と副作用

避妊方法ごとに異なる効果と副作用があります。以下に、主な避妊方法に関連する効果と副作用をまとめました。

1. 経口避妊薬(ピル)

  • 効果:
    • 正しく使用した場合、99%の避妊効果があります。
    • 月経周期の調整や月経痛の軽減、卵巣がんや子宮がんのリスク低下に寄与することがあります。
  • 副作用:
    • 吐き気、頭痛、体重増加、気分の変動、乳房の圧痛。
    • 血栓症(深部静脈血栓症や肺塞栓症)のリスクがわずかに増加します。喫煙や特定の健康状態がある場合、リスクが高まることがあります。

2. 避妊インプラント

  • 効果:
    • 99%の避妊効果があります。
    • 長期間の避妊が可能で、服用を忘れる心配がありません。
  • 副作用:
    • 不正出血、月経不順、頭痛、体重変化、気分の変動。
    • 埋め込んだ部位の痛みや感染のリスクもあります。

3. 避妊リング(IUD)

  • 効果:
    • 99%の避妊効果があります。
    • 長期間の避妊が可能で、ホルモン放出型は月経痛を軽減することがあります。
  • 副作用:
    • 挿入時の痛み、不正出血、月経が重くなる(特に銅製の場合)。
    • 感染のリスクや、まれに子宮穿孔のリスクもあります。

4. コンドーム

  • 効果:
    • 男性用コンドームは約85%、女性用コンドームは約79%の効果があります。
    • 性感染症の予防にも有効です。
  • 副作用:
    • アレルギー反応(ラテックス製品に対して)や、使用時の破れやずれのリスクがあります。
    • 体外射精による妊娠の可能性があるため、正しく使用することが重要です。

5. 避妊パッチ

  • 効果:
    • 正しく使用した場合、99%の避妊効果があります。
  • 副作用:
    • 皮膚反応(かゆみや発赤)、吐き気、頭痛、気分の変動。
    • ホルモンに関連する副作用(血栓症のリスクがわずかに増加することがあります)。

6. 緊急避妊薬

  • 効果:
    • 性行為後72時間以内に服用することで75〜89%の避妊効果があります。
  • 副作用:
    • 吐き気、頭痛、腹痛、月経不順、不正出血。
    • 継続的な避妊手段としては推奨されないため、緊急時にのみ使用することが重要です。

まとめ

避妊方法はそれぞれ異なる効果と副作用があるため、個々の健康状態やライフスタイルに基づいて最適な方法を選択することが重要です。特に、ホルモンに関連する避妊方法については、医療機関での相談が推奨されます。また、性感染症の予防も考慮し、適切な手段を選ぶことが大切です。

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